過去の採択テーマ

■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成30年度 第18回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :9件  うち ・技術開発 : 6 件  ・調査研究 : 3 件 )
採択件数 : 3件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 1 件
1. 画像解析および振動特性からコンクリート構造物の劣化度を推定する技術の開発
 コンクリート構造物の劣化度を推定するための、非破壊試験の要求が高まっている。本技術開発は、コンクリート構造物の表面を撮影したデジタル画像からひび割れを検出する技術を利用して得られたひび割れ情報を用いて、コンクリート材料の劣化度を推定する技術を開発する.また、構造物全体に対して、実験により求めた構造物の振動特性と健全時を想定した数値解析から得られた振動特性を比較する劣化度推定技術を開発する。最終的には両技術を総合的に勘案した構造物の劣化評価手法を確立し、点検精度の向上に資する技術開発を目指す。
技術開発 富山 潤 琉球大学工学部 工学科

2. 琉球石灰岩層を支持層とする杭基礎の支持力特性の評価
 琉球石灰岩層と下部の島尻層群からなる地盤に杭基礎を設置する際、石灰岩層の状態にかかわらず杭が石灰岩層を貫き、下部の島尻層を支持層とする先端支持杭の採用が一般的である。 本技術開発は、琉球石灰岩層を杭基礎の支持層として採用するための基礎的検討を行う。岩盤を杭の支持層とする理論的な検討とともに、杭の支持力に関わる岩盤の物性値の影響、杭の形状比を考慮したパラメトリック解析(理論・数値解析)の実施、周面摩擦力推定の実験的検討および模型実験による杭の力学的挙動を検討し、支持層の評価に関わる基礎的データを提示する。
技術開発 藍檀 オメル 琉球大学工学部 工学科

3. 沖縄県内産フライアッシュの加熱改質によるコンクリート混和材性能検証
 石炭火力発電所から輩出される石炭灰(フライアッシュ。以下、FA)は、コンクリート混和材として公共工事等での有効活用が進みつつあり、FA需要は今後増加が見込まれる。
 県内では沖縄電力産と電源開発産の2種類のFAが発生しており、沖縄電力産FAは弊社の加熱改質加工によりJISⅡ種FAとして使用可能となるものの、混和材としての性能評価・検証が完了していないため、公共工事等での使用が足踏みしている。本事業では、改質した沖縄電力産FAの混和材性能評価を行い実用性を立証することで、増加するFA需要に対して県内産資材による供給体制を確立し、沖縄の環境問題解決とインフラ長寿命化に寄与することを目的とする。
調査研究 謝花 一成 株式会社リュウクス
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成29年度 第17回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :7件  うち ・技術開発 : 5 件  ・調査研究 : 1 件 )
採択件数 : 3件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 1 件
1. 腐食劣化した高力ボルトの維持補修技術の開発
 本研究では、鋼橋部位の中でも腐食損傷が著しい部位の一つで、補修塗装を施したとしても、腐食損傷が早期に再発する事例が数多く報告されている高力ボルトを対象に、効果的かつ効率的な維持補修技術の開発を目的とする。研究の実施に際しては,犠牲防食作用により高い防食性能を有する金属亜鉛皮膜を成膜可能な低圧低温型溶射(Cold Spray 工法)に着目し、腐食高力ボルトに対する防食皮膜の成膜特性を検討する。さらに現場適用を視野に入れ、高力ボルト部の膜厚検査手法やColdSpray 工法の効率化についても検討する。
技術開発 下里 哲弘 琉球大学工学部 工学科

2. 磁性体近傍の磁気探査における解析手法の開発
 磁気探査による安全の確認は県下の建築土木工事には不可欠である。市街地や河川での工事においては、磁気探査の対象区域付近に鋼矢板や側溝などの強磁性体が存在するなどの悪条件下での正確な探査が求められる。本申請は強磁性体近傍での探査を可能とする解析手法を開発することを目的とする。探査区域近傍にある構造物の漏洩磁界による信号と目的とする異常物による信号を波形プロファイルの最適化フィッティングの手法により分離することで、両者を分離し正確な異常物の探査を可能とするシステムの作製とその有効性の検証を行う。
技術開発 山本 健一 琉球大学工学部 工学科

3. 沖縄観光における課題と支援方策 ~陸上観光交通に着目して~
 沖縄県で観光客数1千万を目標として各種施策を講じており、順調な伸びを示している。一方、観光地周辺での渋滞や陸上交通に対する観光客不満度の増加等が顕在化しており、レンタカーに依存した観光の沖縄では、さらなる問題の深刻化が懸念される。交通および観光関連調査に多くの予算を投入して実施しているが、個別的・断片的であり、有効活用されていない。
 本研究では、既存および現在実施中の観光・交通関連データを交通マネジメントおよび観光振興の視点からフュージョンし、各種施策への有効活用と持続的な調査手法の提案を行う。
調査研究 神谷 大介 琉球大学工学部 工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成28年度 第16回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :7件  うち ・技術開発 : 3 件  ・調査研究 : 1 件 )
採択件数 : 4件  ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 1 件
1. 琉球・八重山層群の物理化学的風化メカニズムの解明と数理解析技術の開発
 八重山諸島における琉球層群と八重山層群を対象とし、その物理学科学的風化メカニズムを解明し、実測データの利用や解析を可能とする数理解析技術を開発する。八重山諸島沿岸部では、岩盤の浸食の度合いが大きく、岩盤崩落・落石、更には地震等の衝撃的要因も加わり、大規模崩壊が発生する危険性も孕んでいる。本研究は、これらの自然現象に地盤・岩盤工学の立場から対処するために必要となるデータ解析ツールを提供するものである。本研究の成果は、風化の激しい地域への直接的な適用が可能であり、沖縄島への展開も期待できる。
技術開発 松原 仁 琉球大学工学部 環境建設工学科

2. CFRP仕様の高性能プレテンションPC桁に関する技術開発
 本申請では、CFRP(Carbon Fiber Composite Cable)より線仕様高耐久プレテンションPC 桁に関する技術開発を行う。開発に伴う課題として,1)コンクリートとCFRP より線の付着特性の把握、2)プレストレス導入時桁の曲げひび割れ発生機構の解明及び抑制対策の提案、3)CFRP より線仕様プレテンションPC 桁の耐荷力評価、などがある。本技術開発では、これらについて実験と数値解析の両方から課題解決・技術提案を行う。更に、上部工にフライアッシュコンクリートを採用するための基礎研究も行う。
技術開発 金田 一男 (株)ホープ設計 技術管理部

3. 沖縄県における伝統木造住宅の構造性能に関する研究
 本研究は、沖縄県における伝統木造住宅を今後とも長期にわたり保存していくための基礎的な研究である。県内に現存する国指定重要文化財の中から、「津嘉山酒造所」と「銘刈住宅」を研究対象とし、目視及び非破壊検査の手法により、まず初めに建物の劣化度を測定する。次に実際の主要部材内接合部(柱や梁)を複製した実物大の樹種別試験体を作成し、劣化度、材料強度等を考慮した構造解析を行い、その構造性能を把握することを目的とする。
技術開発 カストロホワン ホセ 琉球大学工学部 環境建設工学科

4. 沖縄島の人工海浜におけるウミガメの産卵状況調査
 沖縄島にある人工海浜を踏査し、ウミガメの上陸・産卵状況及び卵・子ガメへ影響を与える要素を抽出する。さらに、自然度の高い砂浜と人工海浜の砂質の違いを調べることで、人為的な影響の強い砂がウミガメ卵に与える影響を評価し、卵移植の必要性について検討する。これらの結果を基に、既存の人工海浜にウミガメが産卵した時の対策、および、今後の新たに設置される人工海浜において、人とウミガメが共生できる環境を整備するための資料を作成する。
調査研究 亀田 和成 NPO法人日本ウミガメ協議会 附属黒島研究所
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成27年度 第15回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 6件  うち ・技術開発 : 1 件  ・調査研究 : 5 件 )
採択件数 : 4件  ■ 技術開発 : 0 件  ■調査研究 : 4 件
1. 沖縄本島における石積み文化財の地震時の応答に関する計測システムの開発と応用
 沖縄本島に、石積み文化財が数多く存在しており、2010年2月27日の沖縄本島近海地震では勝連城跡など多くの石積み文化財に被害が発生した。今後発生が予想される地震に備えて、これらの文化財の修復・保全を図るため、地震時の応答を把握し地震時の被害の可能性を検討すべきである。この技術開発研究では、沖縄本島にある代表的な石積み遺跡(中城城跡、勝連城跡、具志川城跡)について、研究代表者が開発を進めている多重パラメータ動態観測装置を設置し、強震観測を行い、上記の遺跡の地震時の対応を明らかにすることとする。
調査研究 藍檀 オメル 琉球大学工学部 環境建設工学科

2. 土壌環境からみた道路のり面等のギンネム発芽・生育抑制に関する技術開発
 本技術開発では、塩化アルミニウム6水和物(A1C13・6H2O)を用いた土壌酸性化処理による沖縄産ギンネムの発芽・育成抑制効果および土壌動物・在来植物に対する安全性の確認を行い、これらを満足する結果が得られた場合には、建設事業への導入を図ることを目的とする。技術開発の内容は以下の4点により構成する。①ギンネム分布地における土壌条件の把握、②土壌の酸性化処理による沖縄産ギンネムの発芽、生育抑制に対する効果検証、③土壌の酸性化処理による在来植物に対する影響把握、④土壌の酸性化処理による土壌動物に対する影響把握。
調査研究 田中 順一 株式会社 南西環境研究所

3. 島嶼観光地域における津波災害リスクマネジメント
 本研究では津波災害に対して最も脆弱であると考えられる島嶼観光地域を対象とし、リスクアセスメントおよびミチゲーションのためのエクスポージャ(暴露)、コーピング(対応力)、バルナラビリティ(脆弱性)の評価を行う。特に地理的不案内であり災害弱者である観光客の人的被害軽減を主たる目的とし、現状の対策に関する課題の明確化、地域の潜在的防災力の活用、観光関係ソーシャルキャピタルおよびソーシャルアントプレナーシップによる持続的・自律的減災戦略の構築を目指す。
調査研究 神谷 大介 琉球大学工学部 環境建設工学科

4. 在来植物を用いた道路沿いでの雑草対策
 沖縄県内の道路では、いたる所に雑草が繁茂しており、これを駆除しての景観の改善が求められている。この対策として雑草を草丈の低い在来植物で置き換える研究と実践を進めているが、これによって、交通事故と管理経費の軽減にも貢献でき、自然環境の保全にも役立つと考えている。具体的には、縁石沿いの溝にはコウライシバを、植栽桝と法面にはクロイワサザを用いている。両種とも海岸で自然植生を形成し、干ばつに極めて強い。これまでの予備研究で良い結果を得ており、効果的な増殖法と移植法を見出す調査研究を展開する。
調査研究 高相 徳志郎 琉球大学 熱帯生物圏研究センター
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成26年度 第14回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 9件  うち ・技術開発 : 7 件  ・調査研究 : 2 件 )
採択件数 : 3件  ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 0 件
1. 塩害損傷を受けたRC桁の残存性能評価手法の開発
 沖縄県は島嶼亜熱帯環境にあり、塩害により劣化している橋梁が多く、その一部が架替計画されている。本研究は、架替計画された沖縄県那覇市の潮渡川に架かる若松橋を対象とした。本橋は昭和31年1月に建設され、西海岸線より約300m離れた厳しい塩害環境
で、竣工後約56年間供用されたものである。本研究の目的は、既設橋梁から切り出した塩害で劣化した主桁の残存耐荷力の評価手法を開発することである。
技術開発 淵脇 秀晃 土木学会西部支部沖縄会橋梁長寿命化小委員会

2. プレテンションPC桁の付着性能とせん断体力に関する研究
 本研究では,全素線塗装型PC鋼より線仕様(以下,E仕様と記す)の試験桁を製作し,せん断試験を行い耐荷性能の確認を行っている。この試験結果を既報の普通鋼材仕様の試験桁NNおよび塗装鋼材仕様の試験桁ENの試験結果と比較し,その耐荷性能の確認を行い,また,普通鋼材仕様の試験桁の耐荷力との相違点を明らかにする。
技術開発 宮野 伸介 株式会社 技建

3. 沖縄県独自のアルカリ骨材反応抑制対・劣化診断に関する技術開発
 本技術開発では,沖縄県独自のASR抑制対策および診断技術の体系化を目的としている.具体的には以下の4テーマに取り組み,
最終的にはASR抑制対策マニュアル,ASR劣化診断マニュアルを作成すること目指すものである.
①沖縄県のASRの現状把握および整理
②JISのASR試験(化学法,モルタルバー法)に代わるASR判定試験の確立
③フライアッシュの使用マニュアルの整備に向けた取り組み
④ASRの抑制対策および劣化診断の方法の体系化と診断技術の高度化の検討
技術開発 富山 潤 琉球大学工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成24年度 第13回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :2件  うち ・技術開発 : 1 件  ・調査研究 : 1 件 )
採択件数 : 1件  ■ 技術開発 : 1 件  ■調査研究 : 0 件
1. 腐食劣化した高力ボルトの残存軸力推定技術の開発
 本研究では、鋼橋の腐食部位の中でも腐食劣化速度が著しく速く、腐食劣化状況によっては橋の安全性が損なわれる危険性の高い摩擦接合継手の高力ボルトを対象とし、腐食高力ボルトの残存軸力の推定技術の開発を目的とする。研究実施に際しては、腐食劣化による高力ボルトの軸力低下メカニズムを解析的に解明する。また、腐食で崩落した鋼桁橋の摩擦接合継手部の高力ボルトの形状を計測し、実験的及び解析的検討を行うことで高力ボルトの腐食減肉量を残存軸力との関係を明らかにし、腐食劣化した高力ボルトの残存軸力評価法の提案を目指す。
技術開発 田井 政行 琉球大学工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成23年度 第12回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :6件  うち ・技術開発 : 4 件  ・調査研究 : 2 件 )
採択件数 : 3件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 1 件
1. 沖縄県に適した高耐久性プレテンションPC桁製作に関する技術開発
 本技術開発は、循環型社会の構築に向けて資源の有効利用の関心が高まっているフライアッシュを、高強度コンクリートへ活用することを最初の目的としている。また、ここで開発されるフライアッシュコンクリートとエポキシ樹脂塗装PC鋼材を用いて高耐久性プレテンションPC桁を開発することを目的としている。
 本提案のプレテンションPC桁は、CO2削減など地球環境保全の観点からのメリットを備え、また、沖縄の厳しい塩害地域における高耐久性・長寿命化を図ることが可能で、ライフサイクルコストの観点からも合理的な構造形式である。
技術開発 宮野 伸介 株式会社 技建

2. 沖縄県のコンクリート用細骨材の安全性に関する技術開発
 近年、沖縄県におけるコンクリート構造物の耐久性に関する重要な課題として、
①遅延膨張性を示す海砂に起因したアルカリ骨材反応(ASR)
②鉄分を含有し、離島で細骨材として使われはじめているフィリピン砂の腐食膨張に伴うひび割れの可能性への対策
が挙げられる。
 本研究では、両骨材を安全に使用するための技術開発を目的とし、海砂の示す遅延膨張性ASRの膨張機構の解明及び県産フライアッシュのASR抑制効果を検証する。また、フィリピン砂の岩種機構成や膨張性について分析・検証し、膨張性が認められた場合はひび割れ抑制対策を検討する。
技術開発 富山 潤 琉球大学工学部 環境建設工学科

3. 亜熱帯地域における環境共生型開発の課題と展望
-土地利用規制の有効性・限界と環境に配慮した沖縄らしい制度の提案に向けて-
 地球温暖化が叫ばれ、基地跡地等のこれからの開発において環境配慮は欠かせないことだが、亜熱帯に属する沖縄県では独自の配慮と方針が必要となる。
 例えば、緑化比率が高いほど微気象緩和に貢献することは周知の事実ではあるが、沖縄の場合、植物の生育の早さによる管理コストが常に課題となる。
 さらに、緑化樹は適度な管理がされずに密生すると、街区内空気を滞留させ、むしろ街区内気温を上昇させる事が報告されている。そこで、県内の環境共生住型の開発を対象に計測及びアンケート等から現状と課題を調査することを目的とする。
調査研究 小野 尋子 琉球大学工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成22年度 第11回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :3件  うち ・技術開発 : 2 件  ・調査研究 : 1 件 )
採択件数 : 2件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 0 件
1. 物理的外乱(光・流体力)が亜熱帯生物の生息基盤への定着に及ぼす影響 
 護岸等に用いられているセメント材料は、亜熱帯海洋生物にとって必ずしも良い材料とはいえない。そこで、申請者は非セメント系材料を利用し、亜熱帯性海洋生物に適した建設材料の開発に取り組んでいる。しかしながら、彼らの定着・成長は光量や生息域の流体の速度に大きく依存しており、物理学的・工学的観点のみの研究では彼らにとっての最適な材料の開発は困難であることが経験的に理解された。そこで、本研究では、幾つかの亜熱帯生物に着目し、生息基盤の違いによる定着特性と光及び流体力との関係を物理学、工学、生物学の観点から明らかにすることを目的とする。
技術開発 松原 仁 琉球大学工学部環境建設工学科

2. ケナガネズミに着目した生物多様性対応型エコロードへの提言 
 ケナガネズミはこれまで数年に1度目撃される程度であったが、徐々に目撃例が増え、今年は9月末日で13件の交通事故の発生を見た。さらにヤンバルクイナでは過去最悪の30件にのぼっている。生物多様性の重要性が注目される中、世界でも有数の多様な生物と120万人が暮らす奇跡の島である沖縄において、いち早くヒトと野生動物が共存しゆたかな生物多様性を維持する地域づくりに着手しなければならない。やんばるの生活の基盤となっている道路を生物多様性エコロードとして生まれ変わらせることが最大の一歩であることを確信している。
技術開発 長嶺 隆 NPO法人 どうぶつたちの病院
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成21年度 第10回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :11件  うち ・技術開発 : 6 件  ・調査研究 :5 件 )
採択件数 : 5件  ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 2 件
1. GISを活用した沖縄県の地質情報データベースの開発 
地質情報は生活の基盤を支える空間情報の重要な要素のひとつであり、沖縄県においても防災や環境保全などの問題解決には、地質に関する情報は必要不可欠なものであり、その必要性は高い。しかし、沖縄では、新たな地質情報を簡単に得られないのが現状である。そこでGISを活用して、新たな地質情報を一元的に処理・管理して、信頼性の高い地質情報を、各種の問題解決に容易に利用できるように、インターネットにより広く発信する「沖縄県の地質情報データベースシステム」の開発を目的としている。
技術開発 古川 雅英 沖縄県科学・技術ネットワークセンター
2. 沖縄県におけるアルカリシリカ反応(ASR)の現状把握と診断技術の開発 
本開発研究は、沖縄県におけるアルカリシリカ反応(ASR)の現状把握と新しい診断技術の開発を目的とする。県内のコンクリート構造物を対象にASR調査を行い、その劣化状況を把握する。また、劣化構造物を対象に岩石学的評価、さらに残存膨張試験の結果から今後の劣化予測を行う。診断技術の課題として、県内で使用している遅延膨張性骨材に対して、現状の試験法ではASR検出が不可能であることが挙げられる。従って、県内で適用可能な診断技術の開発が急務であり、本技術開発では現試験法での検討および新たしい試験法の提案を行う。
技術開発 富山 潤 琉球大学工学部 環境建設工学科
3. 赤土流出防止を目的としたろ過型沈砂池のろ過層改良に関する技術開発 
赤土流出防止対策の一つとして、ろ過型沈砂池による濁水処理法がある。本工法は一般的で実績の多い工法であるが、ろ過層を構成する砂層部分が濁水の透過により目詰まりし、ろ過能力が低下するという問題がある。砂層中の目詰まりは、流入部や低部などの一部分に集中し、その結果全体としてろ過効率が低下する。本研究の目的は、砂層中の濁水流を適切に制御し、目詰まりの不均一を少なくすることにより全体としてろ過効率や濁水処理量を格段に高める技術を、実験と解析(目詰まりを考慮した3次元透水解析)により開発することである。
技術開発  原 久夫 琉球大学工学部 環境建設工学科
4. 学校内におけるビオトープ建設とその活用 
将来、建設業に携わるであろう都市環境科の生徒達には環境保護や環境創造について少しでも興味と関心を持ち学習することを切望する。また、いじめが大きな社会問題となる昨今、人間関係に不器用な現代っ子にとって学校はストレスが多く、生徒はもちろん教師にとっても心に癒しと安らぎを与える空間が必要であると実感する。水が流れ生物が息づく空間であるビオトープが、この二つの目的を叶える構造物であると推察し研究する。
調査研究  真境名 純 県立美来工科学校 都市環境科
5. 亜熱帯島嶼観光地域における渇水リスクマネジメント 
沖縄において渇水リスクは今日的課題であり、観光振興も重要な経済施策の1つである。これらはトレードオフの関係を有している。地域(観光)開発を持続的なものにするためには、環境容量を明らかにし、適正な水資源の利用とマネジメントが必要不可欠である。また、気候変動に伴い、降水特性が変化することが予測されている。本研究では地域社会システムを内部化した水需要予測を行い、社会の変化と気候変動を考慮した水資源・水供給システムをモデル化し、将来シナリオに対する渇水リスクマネジメント方法論を示すことを目的とする。
調査研究 神谷 大介 琉球大学工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成20年度 第9回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :8件  うち ・技術開発 : 6 件  ・調査研究 : 2 件 )
採択件数 : 4件  ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 1 件
1. 沖縄地域の腐食環境を再現した複合サイクル促進試験法の開発 
重要な社会基盤を構成する構造物の耐久性は大気環境要因の影響を強く受ける。しかし、これらの防食機能が失われ腐食劣化するまでに数十年に及ぶのもがほとんどである。防錆防食法の耐久性評価において、大気環境下で行う暴露試験では評価するまでに膨大な時間と費用を費やすことになるため、短期間で防錆防食法の耐久性評価を行うことが求められている。そこで本研究では、既存の沖縄地域の腐食環境調査結果を基に、沖縄地域の腐食環境を再現した複合サイクル促進試験の開発をACMセンサー、耐候性鋼材センサーを用いて行う。
技術開発 有住 康則 琉球大学工学部 環境建設工学科
2. 琉球石灰岩層における自然岩盤構造物の崩壊危険度評価システムの開発 
本開発研究は,琉球石灰岩層における自然岩盤構造物と呼ぶ自然空洞,海食崖・浸食崖の崩壊危険度を評価することを目的として,岩盤分類に基づく安定性評価法,提案する解析的手法,模型実験および数値解析手法による各種手法を適用した崩壊危険度評価手法の開発を行う。海食崖・浸食崖ついては,琉球諸島各地に見られる海食崖・浸食崖の実測調査を行って,提案する解析的モデルによる安定条件と実測結果の比較から,解析的手法による安定性評価の妥当性を検証し,実際に分布する海食崖・浸食崖の崩壊に対する危険度の判定を行う。
技術開発 渡嘉敷 直彦 琉球大学工学部 環境建設工学科
3. 非セメント系多孔質モルタルの開発と亜熱帯沿岸環境への適応性評価 
亜熱帯沿岸環境に適した低アルカリかつハマサンゴの蜂窩構造を模倣した非セメント系複合材料の新規開発を目的とする。ハマサンゴの蜂窩構造は非常に高い多孔質性を有していることから、シャコ貝等の穿穴性貝類や海藻類の生息基盤として最適であり、亜熱帯沿岸地域における生態系の重要な役割を担っている。本研究では、非セメント系固化剤と炭酸カルシウムを組み合わせることでハマサンゴの蜂窩構造を創り出し、稚貝を取り付けた後に海中濾過水槽および海中にて稚貝の成長過程を観察することで、本材料の亜熱帯沿岸環境への適応性を定量評価する。
技術開発  松原 仁 琉球大学工学部 環境建設工学科
4. アクティビティダイアリー調査に基づく沖縄周遊観光に関する研究 
沖縄において、持続可能な観光地域社会の形成は必要不可欠であり、さらにはそれを支える社会資本整備についても観光を考慮しなければならない。このためには、観光行動自体を明らかにし、その行動の背景にある理由をも明確にしなければ適切な観光及び社会資本整備に関する施策・計画を講じることはできない。本研究では、アクテイビティダイアリ調査により周遊観光の行動特性を明らかにするとともに、ライフステージやグループ構成等の行動への影響を明らかにする。さらに観光行動から新たな観光資源および観光価値評価を行う。
調査研究 筒井 茂明 琉球大学工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成19年度 第8回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :10件  うち ・技術開発 : 7 件  ・調査研究 : 3 件 )
採択件数 : 5件  ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 2 件
1.  沖縄の河川における自然再生技術開発 
 近年、沖縄県においては本土を見習った多自然型川づくりが進められている。しかし、亜熱帯域の沖縄では本土とは気候が大きくちがうのに加えて、沖縄県の河川は本土の河川に比べて流程延長が短く、匂配が急である。したがって、河川環境悪化の影響は沿岸域に及びやすく、沿岸域の豊かな生態系を保全するためにも河川環境の適切な管理が望まれている。そこで、本研究所では、沖縄独自の河川の自然再生に関する現地調査・実験と数値シュミレーションによって、河川環境を健全に保つための自然再生技術を開発する。
技術開発 赤松 良久 琉球大学工学部 環境建設工学科
2.  ケープル駆動を用いた海上・海中ロボットの開発  
 本提案は海中での観測・作業者の安全性向上を目的とした、ケーブル駆動を用いた浅海域での海上・海中移動ロボットの開発を目指す。駆動用のアクチュエータを海上の船に配置し、船上からのケーブル駆除により海中ロボットが移動する。静音性を重視した設計であり、海中ロボットには情報収集用のセンサ(例:カメラ、温度センサ、深度計、流速計など)を持たせ、マニュピュレータも装着することで、採取作業ができるロボットを目指す。本助成金では全体構想の一部である遠隔操作可能な実験船の開発を行う。
技術開発 武村 史朗 沖縄工業高等専門学校 機械システム工学科

3. 沖縄本島域におけるMM5気象モデル使用による精細グリッド上の風および月降雨量評価技術の開発
 本計画では、沖縄本島域(沖縄本島およびその周辺域)について、観測データを同化併合させて、MM5モデルを利用することにより、精細なグリッド上で風および月降雨量の実態を評価する技術を開発する。それにより得られた月平均の風および月降雨量分布に関するきめ細かい知識情報を、土木事業企画・建築設計、環境保全・災害防止対策、その他の利用のために提供することを目的とする。本計画は直接に建築技術そのものの開発ではなく、安全性を目指す建設事業のための気象環境条件把握のための技術開発である。MM5メソ気象モデルは英国ペンシルベニア大学と国立大気研究センター(PSU/NCAR)で共同開発され、世界で公開使用されている地形地勢と小規模気象擾乱の効果を再現できる気象の予報・解析のためのメソスケール気象モデルである。
技術開発 石島 英 特定非営利活動法人 沖縄台風センター研究会

4.  沖縄を襲った未知の巨大津波の解明 
 宮古諸島下地島西岸の丘の上には、巨大な岩(帯大岩)が存在する。これは、直径10Mの巨大な岩を打ち上げる巨大津波が宮古諸島付近で発生したことを示している。しかし、その津波の波源域および時期はわかっていない。そこで、宮古島、下地島、多良間島にて簡易ボーリング調査をおこない、宮古諸島、特に下地島を襲った未知の巨大津波の発生時期とその津波の波源域を、簡易ボーリング調査結果と津波シュミレーションをもとに明らかにしてゆく。
調査研究 中村 衛 琉球大学理学部 物質地球学科

5.  沖縄における特定防除資材の重曹による雑草防除効果・方法に関する調査研究 
 沖縄県は雑草の発生が旺盛で、生長も早い。過去、雑草軽減については、防草シート・マルチング等の活用を試してきたが、有効な手法の確立には至っていない。そのため、刈り取り方式にて、雑草が生長したことにより生じる景観や安全性が悪化した時点に行っている状況である。近年、県外において特定防除資材の重曹による雑草が注目されているが、沖縄県の雑草での効果は予測ができていない。そこで、県内の強害雑草での効果を明確にし、雑草軽減・防除への一方法に寄与するものである。
調査研究 大竹 岩男 ㈱トロピカル・グリーン設計
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成18年度 第7回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :19件  うち ・技術開発 : 7 件  ・調査研究 : 12 件 )
採択件数 : 5件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 3 件
1. 地震に強いRC造ピロティ建築物の建設技術開発
 沖縄県では地震に弱いピロティ建築物が他の都道府県に比較して極めて多い。したがって、このように地震に弱いピロティ建築物は、既存建築物にあっては耐震補強・改修を必要とし、新築にあっては耐震対策を施したピロティ建築物の建設が肝要である。既存ピロティ建築物の耐震補強技術の具現化と、本技術成果を応用・発展させてローコストで地震に強いピロティ建築物の建設を沖縄県内に広く普及させ、安全で安心して暮らせる沖縄を目指す。
技術開発 山川 哲雄 琉球大学工学部 環境建設工学科

2. マングースの誘引トラップに関する開発研究
 ヤンバルクイナは、現状において6年後の2012年に絶滅する恐れがある。ヤンバルクイナの生息数減少における最大の要因はマングースと考えられており、沖縄県と環境省による捕獲事業が行われている。さらに、マングースは世界的にも在来の野生動物の脅威となっている。そのため、本技術開発では、ヤンバルクイナの生息環境の保全及び修復を目的とし、マングース捕獲効率の飛躍的な向上を達成するマングース誘引物質およびトラップの開発を行う。
技術開発 杉谷 篤志 NPO法人 どうぶつたちの病院

3. 観光イメージに見る沖縄の風景「らしさ」の変容と地域景観形成課題
 沖縄における観光・リゾートは、県の基幹産業としての役割を果たしている。一方、市民・自治体などでは、景観への関心が高まり、暮らしの場を美しく快適な空間としていく取り組みが進められている。それは同時に、観光客へ魅力ある空間を提供することとなり、地域らしい風景を守り育てることが、代替性の少ない観光地形成に必要不可欠である。
 また、本土復帰後の大規模な公共事業や各種開発が振興した結果、特徴ある自然景観や伝統的生活空間の変容など原風景喪失の問題が浮上している。これらのことから、本調査研究では、以下の点を目的とする。
①復帰以降の観光イメージ形成に伴う風景の変容傾向(年代的、空間的特徴)を把握する。
②地域における沖縄「らしさ」の風景の認識及び生活環境における問題を明らかにする。
③地域景観形成における課題を考察する。
調査研究 池田 孝之 琉球大学工学部 池田孝之地域・都市計画研究室

4. 外来魚コウタイの生態把握調査及び駆除対策の検討
 沖縄県の河川・ダム湖では、これまでに多くの外来魚が確認されており、対策の検討・実施は早急な課題となっている。今年、「外来生物法」で「要注意外来生物」に指定されている外来魚コウタイが沖縄本島で初めて確認された。本種は繁殖力が強いため、爆発的な増殖が危惧され、「河川固有の自然と生物多様性の保全」の観点から特に至急の対応が求められる。本研究では、知見が少ない本種の生態的情報等を把握し、効率的・効果的な駆除対策を検討し、河川・ダム管理における外来種問題への一助となることを目的とする。
調査研究 兵働 博文 沖縄環境調査(株)

5. 伝統的な屋敷の景観構造と居住志向性に関する基礎的研究
 石積みや屋敷林に囲まれた木造住宅は、台風の大きな被害によってRCやコンクリートの建物に造り替えられ道路拡張や上下水道整備は石と緑の外周をブロック塀に変える原因ともなった。亜熱帯の自然環境と共生してきた伝統的な住まい方は、この30年位の間に自然環境に立ち向かう住まい方に変わったと言えよう。本調査研究は、伝統的な佇まいを保持している屋敷を事例として、自然環境条件と屋敷の景観や空間構造、環境共生の工夫などを調査する一方、一般の人々の伝統的な屋敷への居住志向性や住むとした場合の課題、問題などを明らかにすることを目的としている。
調査研究 山口 洋子 まちづくり実験工房
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成17年度 第6回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :4件  うち ・技術開発 : 1 件  ・調査研究 : 3 件 )
採択件数 : 2件  ■ 技術開発 : 0 件  ■調査研究 : 2 件
1. 粒子拡散モデルによる飛来塩分の拡散予測手法に関する研究
 本技術開発は、コンクリート構造物や鋼構造物の置かれる腐食環境を予測・評価することを最終目的とし、今回はGISデータにより地形データを抽出し、実際の地形形状をモデリングし、その上に新・既設構造物を考慮した解析モデルを作成する技術の開発とその解析モデルを用いた飛来塩分の移留・拡散予測手法の開発を行うものである。
調査研究 富山 潤 琉球大学工学部環境建設工学科

2. GPS地殻変位観測データに基づいた南西諸島周辺の地殻応力の算定および地震発生地域の同定に関する研究
 南西諸島を挟む東西の地殻は、フィリピン海プレートの滑り込みや沖縄トラフの断層発生など、現在も地殻変動が活発に続いており、この地域に地震を発生させる原因となっている。今後予想される地震発生に対し、最小限の被害に留めることが重要である。
 本調査は、南西諸島のGPS地殻変位観測データを用いて、地震発生のメカニズムの一つである断層発生の可能性を岩盤工学的立場から検討し、南西諸島各地域の地殻岩盤の破壊接近度パラメータを求めて、地震発生場所特定の可能性について検討することを目的とする。
調査研究 赤木 知之 琉球大学工学部環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成16年度 第5回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :11件  うち ・技術開発 : 7 件  ・調査研究 : 4 件 )
採択件数 : 4件  ■ 技術開発 : 1 件  ■調査研究 : 3 件
1. 沖縄における赤土流出対策のためのデータベース化の構築及び予測手法の開発
 近い将来、沖縄県は赤土等流出条例を農地も対象とする方針である。しかしそれらの対策効果が定量的に把握されていないため、具体的に条例に組み込めないのが現状である。営農地域を対象とした規制について検討するには、流域全体での土砂の動態を時間・空間的に捉え、さらに防止対策の効果について予測する必要がある。包括的な流域一環土砂管理計画及びそれを支えるデータベース構築が沖縄県における赤土流出問題を解決するためには必要不可欠である。具体的な目標を次のように設定した。
 ■同一条件下における各種赤土流出防止対策の比較・検討
 ■赤土流出防止対策の一元的・体系的・定量的評価のためのデータベースの構築
 ■赤土流出予測モデル及び流域一貫土砂管理計画手法の開発
技術開発 酒井 一人 琉球大学農学部生産環境学科

2. 沖縄における住民参加型社会資本整備と行政マネジメント
 事業計画段階における住民の合意形成手法としてでなく「高速バスとモノレール等の連携に関するマルチモーダル社会実験」など、社会資本整備の計画内容に住民が参画し、地域ニーズを的確に捉え、利用者の満足度を高める試みが実施されている。行政と住民だけでなく、NPOや企業も参加した社会資本整備のあり方を沖縄の地域性、県民性を交えながら研究し、社会資本に関わる人々が新たな公共事業との関わり方を考える一助になることを目的とする。
調査研究 本間 克三 沖縄PM研究会

3. 沖縄県地域におけるビオトープ整備状況に関する研究
 近年の社会資本整備においては、環境と調和という視点から、自然環境の保全・復元の必要性が高まり、その一環としてビオトープ整備が注目されている。沖縄県地域においては、ビオトープ整備の事例そのものも本土に比べて少なく、その検証に至っては、手つかずの状態である。亜熱帯島嶼地域であり固有の生態系を有する沖縄県においては、全く条件の異なる本土のデータをそのまま適用することは難しい。沖縄県内のビオトープ整備の事例について基礎調査を実施し、今後の技術向上をに資することを目的とする。
調査研究 木下 能里子 (株)PAN環境創造

4. 沖縄県における水利用と渇水リスクの変化に関する研究
 「沖縄県における生活者参加型の渇水リスクマネジメントの方法論の提案」を目的とし、このため地域環境変化、水供給、水使用に関する調査・分析を行うものである。復帰以降の渇水に関わる環境変化と現状の水供給・水使用システムを明らかにし、島嶼の特徴を反映した渇水リスクマネジメントの方法論を示すことを目的とする。
調査研究 神谷 大介 琉球大学工学部環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成15年度 第4回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 :12件  うち・ 技術開発 : 5 件  ・調査研究 : 7 件 )
採択件数 : 3件   ■ 技術開発 : 1 件  ■調査研究 : 2 件
1. 沖縄循環型社会システムを目指すフライアッシュ利用促進による構造物の高耐久性に関する技術開発
 循環型社会システムの構築を目的として進められる「ゼロエミッションアイランド沖縄において」電力需要に発生するフライアッシュは今後増加の一方である。本研究開発はフライアッシュを建設分野への有効利用を図ることを目的としている。また同時に構造物の高耐久性化の技術的検討を進める。
技術開発 国場幸一郎 沖縄ピーシー株式会社

2. 住民意識に基づく小学校区の交通事故危険箇所調査
 ある一つの小学校区の児童・生徒やその父母が通学路においてどのような危険箇所と捉えているのか、なぜ危険と感ずるのか、どのような対応を望んでいるのか等、利用者の交通事故危険箇所に対する認識について道路・交通条件、交通運用などの視点に立って分析して交通安全上の問題点と解決策を検討すること、並びに小学校区の交通安全のあり方や課題になどについて考察することである。
調査研究 砂川 晃章 株式会社 中央建設コンサルタント

3. 楽しく快適に歩ける街づくりのための調査と提案
 モノレール開業により沖縄の交通事情が変化しようとしている中、徒歩による移動が今後増加すると考慮される。このことから、歩行空間の現状調査及び人体の温熱感覚に関する調査研究を行い歩行者の熱的快適性に考慮した歩行空間の創造のための基礎構築を行う。
調査研究 堤 純一郎 琉球大学 工学部 環境建設工学科
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成14年度 第3回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 : 9件 うち・ 技術開発 : 6 件 ・調査研究 : 3 件 )
採択件数 : 3件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 1 件
1. 亜熱帯塩害環境下において優れた耐久性能とライフサイクルコストを有する次世代PC構造物の設計手法の確立に向けた技術開発
 性能照査設計に対応してコンクリート構造物の耐久性能を向上させる主要な要因として考えられるコンクリートの配合・かぶり・被覆鋼材の使用やコンクリート表面保護工の各項目について、それぞれの適応や組み合わせ及び耐久性能の向上効果を検討する事である。同時にこれらのコスト比較を行い最も優れたライフサイクルコストを提供する性能照査型の設計手法を確立する事を目的とする。
技術開発 伊波 禮司 株式会社 沖縄構造設計

2. 木材チップを有機物源とした環境にやさしい有機質肥料の開発
 化学肥料に替わる肥料源として、街路樹などの伐採木および建築廃材などの木材チップを有機質肥料の原料である有機物源とし、発酵源として回分式活性汚泥法により処理した家畜糞尿由来の活性汚泥を活用し、環境にやさしい有機質肥料の開発を目指す事を目的とする。
技術開発 前里 和洋 沖縄県立宮古農林高等学校

3. 沖縄における溶融スラグとAS再生砕砂及びCO再生砕砂又は、電気炉スラグにより粒度調整された再生砂の利用調査研究
 ゴミ焼却施設から発生する溶融スラグをAS再生砕砂及びCO再生砕砂又は電炉鋼さいとの粒度調整をなし建設用再生砕砂として利用することを目的とする。
調査研究 与那城 昮 有限会社 高原建設
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成13年度 第2回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数 : 10件  うち・ 技術開発 : 7 件  ・調査研究 : 3 件 )
採択件数 : 4件   ■ 技術開発 : 3 件  ■調査研究 : 1 件
1. 熱帯花木の着花促進に関する技術開発
 県内に植栽されている花木類の中には充分な開花が見られない樹種も多い。その原因は植栽地の環境的なものや、その木自体の性質によるものなどが考えられるが、本研究では県花デイゴについて着花不良な木に対して各種の処理を行い、着花のための有効な手法を開発することで、沖縄の景観形成に役立てることを目的とする。
技術開発 渡嘉敷 正彦 沖縄県一級造園 施工管理技士会

2. 石積み構造物の力学的安定性に関する評価システムの開発
 県内の貴重な石積み構造物を修復・保存することが社会的問題となっているなか、種々の石積み構造物の力学的安定性に関する解析システムを構築することで、石積み構造物の修復・保存の要否の判定や、城郭、石橋の復元および石積み擁壁の設計時における個々の安定性の評価・検討作業に対する技術的支援を行うことを目的とする。
技術開発 渡嘉敷 直彦 琉球大学工学部環境建設工学科

3. 再生資源を活用した赤土砂流防止対策工法に関する技術開発
 島内固有の「赤土等流出問題」に対して、島内の廃棄物を島内の技術で処理した再生資材を活用する「防災分離調整池」を開発する事で、沖縄県において大きな社会問題となっている「環境問題」の解決と「島内資源循環」の一策を開拓し、同時に県内の再生資源化処理技術振興と建設事業活性化を図る事を目的とする。
技術開発 山城 重雄 株式会社大洋建設

4. 亜熱帯照葉樹林域の萌芽林と里山林維持機構
 今日、里山林は改めて見直されてきた本来の機能復元だけではなく、人間が多様な自然に出会い、その再生作業に関わる事により判断力・協調性・社会性等を培う場として、また里山風景としての重要性が提唱されている。本研究では里山林の造成と萌芽更新法、植生の二次遷移、天然林再生のダイナミックスを検証することで、それら公益的機能の発揮と保持を目的とする。
調査研究 新里 孝和 琉球大学農学部附属演習林
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ 平成12年度 第1回技術開発支援事業 採択テーマ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
( 応募総数:18件 うち・ 技術開発 : 15 件  ・調査研究 : 3 件 )
採択件数:3件  ■ 技術開発 : 2 件  ■調査研究 : 1 件
1. 塩害環境の評価手法及びコンクリート中への塩分浸透量を予測する手法の開発
 鉄筋コンクリート構造物の建設後に、外部環境からコンクリート中に浸透する外部塩害問題を対象に、「飛来塩分量を数値解析的に求める手法」および「塩分浸透解析にさいし必要となる拡散解析要因をニューラルネットワークを用いて設定する手法」を開発し、汎用性があるようにパーソナルコンピューターで処理可能なものとする。
技術開発 山田 義智 琉球大学工学部環境建設工学科

2. 生物対応型コンクリートに対する研究
 ポーラスコンクリート、普通コンクリートに溝をつけたコンクリート試験体および気泡モルタル等の生物対応型コンクリート試験体を製作の上、河川・海岸に設置し、試験体に付着した小動物の分類と数を調査し、どのような材料が生物対応型コンクリートとして適しているかを明らかにする。
技術開発 伊良波 繁雄 琉球大学工学部環境建設工学科

3. 沿岸域における波の変形予測システムの実用化と普及
 沿岸域海岸構造物の計画、設計、漂砂による海浜変形予測および周辺での環境評価においては、発生する現象の主たる外力である波の変形予測が基本となる。本研究は有限要素方による波の変形予測システムをマイクロコンピューター等により計算・解析がきるようにダウンサイジングし、変形予測技術を現場へ普及することを目的とする。
調査研究 筒井 茂明 琉球大学工学部環境建設工学科