採択テーマの詳細 第1回(平成12年度)~第10回(平成21年度)

平成21年度 第10回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
11件
技術開発
6件
調査研究
5件
採択件数
5件
技術開発
3件
調査研究
2件
  1. GISを活用した沖縄県の地質情報データベースの開発

     地質情報は生活の基盤を支える空間情報の重要な要素のひとつであり、沖縄県においても防災や環境保全などの問題解決には、地質に関する情報は必要不可欠なものであり、その必要性は高い。しかし、沖縄では、新たな地質情報を簡単に得られないのが現状である。そこでGISを活用して、新たな地質情報を一元的に処理・管理して、信頼性の高い地質情報を、各種の問題解決に容易に利用できるように、インターネットにより広く発信する「沖縄県の地質情報データベースシステム」の開発を目的としている。

    技術開発 沖縄県科学・技術ネットワークセンター

    古川 雅英

  2. 沖縄県におけるアルカリシリカ反応(ASR)の現状把握と診断技術の開発

     本開発研究は、沖縄県におけるアルカリシリカ反応(ASR)の現状把握と新しい診断技術の開発を目的とする。県内のコンクリート構造物を対象にASR調査を行い、その劣化状況を把握する。また、劣化構造物を対象に岩石学的評価、さらに残存膨張試験の結果から今後の劣化予測を行う。診断技術の課題として、県内で使用している遅延膨張性骨材に対して、現状の試験法ではASR検出が不可能であることが挙げられる。従って、県内で適用可能な診断技術の開発が急務であり、本技術開発では現試験法での検討および新たしい試験法の提案を行う。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    富山 潤

  3. 赤土流出防止を目的としたろ過型沈砂池のろ過層改良に関する技術開発

     赤土流出防止対策の一つとして、ろ過型沈砂池による濁水処理法がある。本工法は一般的で実績の多い工法であるが、ろ過層を構成する砂層部分が濁水の透過により目詰まりし、ろ過能力が低下するという問題がある。砂層中の目詰まりは、流入部や低部などの一部分に集中し、その結果全体としてろ過効率が低下する。本研究の目的は、砂層中の濁水流を適切に制御し、目詰まりの不均一を少なくすることにより全体としてろ過効率や濁水処理量を格段に高める技術を、実験と解析(目詰まりを考慮した3次元透水解析)により開発することである。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    原 久夫

  4. 学校内におけるビオトープ建設とその活用

     将来、建設業に携わるであろう都市環境科の生徒達には環境保護や環境創造について少しでも興味と関心を持ち学習することを切望する。また、いじめが大きな社会問題となる昨今、人間関係に不器用な現代っ子にとって学校はストレスが多く、生徒はもちろん教師にとっても心に癒しと安らぎを与える空間が必要であると実感する。水が流れ生物が息づく空間であるビオトープが、この二つの目的を叶える構造物であると推察し研究する。

    調査研究 県立美来工科学校 都市環境科

    真境名 純

  5. 亜熱帯島嶼観光地域における渇水リスクマネジメント

     沖縄において渇水リスクは今日的課題であり、観光振興も重要な経済施策の1つである。これらはトレードオフの関係を有している。地域(観光)開発を持続的なものにするためには、環境容量を明らかにし、適正な水資源の利用とマネジメントが必要不可欠である。また、気候変動に伴い、降水特性が変化することが予測されている。本研究では地域社会システムを内部化した水需要予測を行い、社会の変化と気候変動を考慮した水資源・水供給システムをモデル化し、将来シナリオに対する渇水リスクマネジメント方法論を示すことを目的とする。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    神谷 大介

平成20年度 第9回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
8件
技術開発
6件
調査研究
2件
採択件数
4件
技術開発
3件
調査研究
1件
  1. 沖縄地域の腐食環境を再現した複合サイクル促進試験法の開発

     重要な社会基盤を構成する構造物の耐久性は大気環境要因の影響を強く受ける。しかし、これらの防食機能が失われ腐食劣化するまでに数十年に及ぶのもがほとんどである。防錆防食法の耐久性評価において、大気環境下で行う暴露試験では評価するまでに膨大な時間と費用を費やすことになるため、短期間で防錆防食法の耐久性評価を行うことが求められている。そこで本研究では、既存の沖縄地域の腐食環境調査結果を基に、沖縄地域の腐食環境を再現した複合サイクル促進試験の開発をACMセンサー、耐候性鋼材センサーを用いて行う。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    有住 康則

  2. 琉球石灰岩層における自然岩盤構造物の崩壊危険度評価システムの開発

     本開発研究は,琉球石灰岩層における自然岩盤構造物と呼ぶ自然空洞,海食崖・浸食崖の崩壊危険度を評価することを目的として,岩盤分類に基づく安定性評価法,提案する解析的手法,模型実験および数値解析手法による各種手法を適用した崩壊危険度評価手法の開発を行う。海食崖・浸食崖ついては,琉球諸島各地に見られる海食崖・浸食崖の実測調査を行って,提案する解析的モデルによる安定条件と実測結果の比較から,解析的手法による安定性評価の妥当性を検証し,実際に分布する海食崖・浸食崖の崩壊に対する危険度の判定を行う。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    渡嘉敷 直彦

  3. 非セメント系多孔質モルタルの開発と亜熱帯沿岸環境への適応性評価

     亜熱帯沿岸環境に適した低アルカリかつハマサンゴの蜂窩構造を模倣した非セメント系複合材料の新規開発を目的とする。ハマサンゴの蜂窩構造は非常に高い多孔質性を有していることから、シャコ貝等の穿穴性貝類や海藻類の生息基盤として最適であり、亜熱帯沿岸地域における生態系の重要な役割を担っている。本研究では、非セメント系固化剤と炭酸カルシウムを組み合わせることでハマサンゴの蜂窩構造を創り出し、稚貝を取り付けた後に海中濾過水槽および海中にて稚貝の成長過程を観察することで、本材料の亜熱帯沿岸環境への適応性を定量評価する。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    松原 仁

  4. アクティビティダイアリー調査に基づく沖縄周遊観光に関する研究

     沖縄において、持続可能な観光地域社会の形成は必要不可欠であり、さらにはそれを支える社会資本整備についても観光を考慮しなければならない。このためには、観光行動自体を明らかにし、その行動の背景にある理由をも明確にしなければ適切な観光及び社会資本整備に関する施策・計画を講じることはできない。本研究では、アクテイビティダイアリ調査により周遊観光の行動特性を明らかにするとともに、ライフステージやグループ構成等の行動への影響を明らかにする。さらに観光行動から新たな観光資源および観光価値評価を行う。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    筒井 茂明

平成19年度 第8回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
10件
技術開発
7件
調査研究
3件
採択件数
5件
技術開発
3件
調査研究
2件
  1. 沖縄の河川における自然再生技術開発

     近年、沖縄県においては本土を見習った多自然型川づくりが進められている。しかし、亜熱帯域の沖縄では本土とは気候が大きくちがうのに加えて、沖縄県の河川は本土の河川に比べて流程延長が短く、匂配が急である。したがって、河川環境悪化の影響は沿岸域に及びやすく、沿岸域の豊かな生態系を保全するためにも河川環境の適切な管理が望まれている。そこで、本研究所では、沖縄独自の河川の自然再生に関する現地調査・実験と数値シュミレーションによって、河川環境を健全に保つための自然再生技術を開発する。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    赤松 良久

  2. ケープル駆動を用いた海上・海中ロボットの開発

     本提案は海中での観測・作業者の安全性向上を目的とした、ケーブル駆動を用いた浅海域での海上・海中移動ロボットの開発を目指す。駆動用のアクチュエータを海上の船に配置し、船上からのケーブル駆除により海中ロボットが移動する。静音性を重視した設計であり、海中ロボットには情報収集用のセンサ(例:カメラ、温度センサ、深度計、流速計など)を持たせ、マニュピュレータも装着することで、採取作業ができるロボットを目指す。本助成金では全体構想の一部である遠隔操作可能な実験船の開発を行う。

    技術開発 沖縄工業高等専門学校 機械システム工学科

    武村 史朗

  3. 沖縄本島域におけるMM5気象モデル使用による精細グリッド上の風および月降雨量評価技術の開発

     本計画では、沖縄本島域(沖縄本島およびその周辺域)について、観測データを同化併合させて、MM5モデルを利用することにより、精細なグリッド上で風および月降雨量の実態を評価する技術を開発する。それにより得られた月平均の風および月降雨量分布に関するきめ細かい知識情報を、土木事業企画・建築設計、環境保全・災害防止対策、その他の利用のために提供することを目的とする。本計画は直接に建築技術そのものの開発ではなく、安全性を目指す建設事業のための気象環境条件把握のための技術開発である。MM5メソ気象モデルは英国ペンシルベニア大学と国立大気研究センター(PSU/NCAR)で共同開発され、世界で公開使用されている地形地勢と小規模気象擾乱の効果を再現できる気象の予報・解析のためのメソスケール気象モデルである。

    技術開発 特定非営利活動法人 沖縄台風センター研究会

    石島 英

  4. 沖縄を襲った未知の巨大津波の解明

     宮古諸島下地島西岸の丘の上には、巨大な岩(帯大岩)が存在する。これは、直径10Mの巨大な岩を打ち上げる巨大津波が宮古諸島付近で発生したことを示している。しかし、その津波の波源域および時期はわかっていない。そこで、宮古島、下地島、多良間島にて簡易ボーリング調査をおこない、宮古諸島、特に下地島を襲った未知の巨大津波の発生時期とその津波の波源域を、簡易ボーリング調査結果と津波シュミレーションをもとに明らかにしてゆく。

    調査研究 琉球大学理学部 物質地球学科

    中村 衛

  5. 沖縄における特定防除資材の重曹による雑草防除効果・方法に関する調査研究

     沖縄県は雑草の発生が旺盛で、生長も早い。過去、雑草軽減については、防草シート・マルチング等の活用を試してきたが、有効な手法の確立には至っていない。そのため、刈り取り方式にて、雑草が生長したことにより生じる景観や安全性が悪化した時点に行っている状況である。近年、県外において特定防除資材の重曹による雑草が注目されているが、沖縄県の雑草での効果は予測ができていない。そこで、県内の強害雑草での効果を明確にし、雑草軽減・防除への一方法に寄与するものである。

    調査研究 (株)トロピカル・グリーン設計

    大竹 岩男

平成18年度 第7回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
19件
技術開発
7件
調査研究
12件
採択件数
5件
技術開発
2件
調査研究
3件
  1. 地震に強いRC造ピロティ建築物の建設技術開発

     沖縄県では地震に弱いピロティ建築物が他の都道府県に比較して極めて多い。したがって、このように地震に弱いピロティ建築物は、既存建築物にあっては耐震補強・改修を必要とし、新築にあっては耐震対策を施したピロティ建築物の建設が肝要である。既存ピロティ建築物の耐震補強技術の具現化と、本技術成果を応用・発展させてローコストで地震に強いピロティ建築物の建設を沖縄県内に広く普及させ、安全で安心して暮らせる沖縄を目指す。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    山川 哲雄

  2. マングースの誘引トラップに関する開発研究

     ヤンバルクイナは、現状において6年後の2012年に絶滅する恐れがある。ヤンバルクイナの生息数減少における最大の要因はマングースと考えられており、沖縄県と環境省による捕獲事業が行われている。さらに、マングースは世界的にも在来の野生動物の脅威となっている。そのため、本技術開発では、ヤンバルクイナの生息環境の保全及び修復を目的とし、マングース捕獲効率の飛躍的な向上を達成するマングース誘引物質およびトラップの開発を行う。

    技術開発 NPO法人 どうぶつたちの病院

    杉谷 篤志

  3. 観光イメージに見る沖縄の風景「らしさ」の変容と地域景観形成課題

     沖縄における観光・リゾートは、県の基幹産業としての役割を果たしている。一方、市民・自治体などでは、景観への関心が高まり、暮らしの場を美しく快適な空間としていく取り組みが進められている。それは同時に、観光客へ魅力ある空間を提供することとなり、地域らしい風景を守り育てることが、代替性の少ない観光地形成に必要不可欠である。
     また、本土復帰後の大規模な公共事業や各種開発が振興した結果、特徴ある自然景観や伝統的生活空間の変容など原風景喪失の問題が浮上している。これらのことから、本調査研究では、以下の点を目的とする。
    ①復帰以降の観光イメージ形成に伴う風景の変容傾向(年代的、空間的特徴)を把握する。
    ②地域における沖縄「らしさ」の風景の認識及び生活環境における問題を明らかにする。
    ③地域景観形成における課題を考察する。

    調査研究 琉球大学工学部 池田孝之地域・都市計画研究室

    池田 孝之

  4. 外来魚コウタイの生態把握調査及び駆除対策の検討

     沖縄県の河川・ダム湖では、これまでに多くの外来魚が確認されており、対策の検討・実施は早急な課題となっている。今年、「外来生物法」で「要注意外来生物」に指定されている外来魚コウタイが沖縄本島で初めて確認された。本種は繁殖力が強いため、爆発的な増殖が危惧され、「河川固有の自然と生物多様性の保全」の観点から特に至急の対応が求められる。本研究では、知見が少ない本種の生態的情報等を把握し、効率的・効果的な駆除対策を検討し、河川・ダム管理における外来種問題への一助となることを目的とする。

    調査研究 沖縄環境調査(株)

    兵働 博文

  5. 伝統的な屋敷の景観構造と居住志向性に関する基礎的研究

     石積みや屋敷林に囲まれた木造住宅は、台風の大きな被害によってRCやコンクリートの建物に造り替えられ道路拡張や上下水道整備は石と緑の外周をブロック塀に変える原因ともなった。亜熱帯の自然環境と共生してきた伝統的な住まい方は、この30年位の間に自然環境に立ち向かう住まい方に変わったと言えよう。本調査研究は、伝統的な佇まいを保持している屋敷を事例として、自然環境条件と屋敷の景観や空間構造、環境共生の工夫などを調査する一方、一般の人々の伝統的な屋敷への居住志向性や住むとした場合の課題、問題などを明らかにすることを目的としている。

    調査研究 まちづくり実験工房

    山口 洋子

平成17年度 第6回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
4件
技術開発
1件
調査研究
3件
採択件数
2件
技術開発
0件
調査研究
2件
  1. 粒子拡散モデルによる飛来塩分の拡散予測手法に関する研究

     本技術開発は、コンクリート構造物や鋼構造物の置かれる腐食環境を予測・評価することを最終目的とし、今回はGISデータにより地形データを抽出し、実際の地形形状をモデリングし、その上に新・既設構造物を考慮した解析モデルを作成する技術の開発とその解析モデルを用いた飛来塩分の移留・拡散予測手法の開発を行うものである。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    富山 潤

  2. GPS地殻変位観測データに基づいた南西諸島周辺の地殻応力の算定および地震発生地域の同定に関する研究

     南西諸島を挟む東西の地殻は、フィリピン海プレートの滑り込みや沖縄トラフの断層発生など、現在も地殻変動が活発に続いており、この地域に地震を発生させる原因となっている。今後予想される地震発生に対し、最小限の被害に留めることが重要である。
     本調査は、南西諸島のGPS地殻変位観測データを用いて、地震発生のメカニズムの一つである断層発生の可能性を岩盤工学的立場から検討し、南西諸島各地域の地殻岩盤の破壊接近度パラメータを求めて、地震発生場所特定の可能性について検討することを目的とする。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    赤木 知之

平成16年度 第5回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
11件
技術開発
7件
調査研究
4件
採択件数
4件
技術開発
1件
調査研究
3件
  1. 沖縄における赤土流出対策のためのデータベース化の構築及び予測手法の開発

     近い将来、沖縄県は赤土等流出条例を農地も対象とする方針である。しかしそれらの対策効果が定量的に把握されていないため、具体的に条例に組み込めないのが現状である。営農地域を対象とした規制について検討するには、流域全体での土砂の動態を時間・空間的に捉え、さらに防止対策の効果について予測する必要がある。包括的な流域一環土砂管理計画及びそれを支えるデータベース構築が沖縄県における赤土流出問題を解決するためには必要不可欠である。具体的な目標を次のように設定した。
     ■同一条件下における各種赤土流出防止対策の比較・検討
     ■赤土流出防止対策の一元的・体系的・定量的評価のためのデータベースの構築
     ■赤土流出予測モデル及び流域一貫土砂管理計画手法の開発

    技術開発 琉球大学農学部 生産環境学科

    酒井 一人

  2. 沖縄における住民参加型社会資本整備と行政マネジメント

     事業計画段階における住民の合意形成手法としてでなく「高速バスとモノレール等の連携に関するマルチモーダル社会実験」など、社会資本整備の計画内容に住民が参画し、地域ニーズを的確に捉え、利用者の満足度を高める試みが実施されている。行政と住民だけでなく、NPOや企業も参加した社会資本整備のあり方を沖縄の地域性、県民性を交えながら研究し、社会資本に関わる人々が新たな公共事業との関わり方を考える一助になることを目的とする。

    調査研究 沖縄PM研究会

    本間 克三

  3. 沖縄県地域におけるビオトープ整備状況に関する研究

     近年の社会資本整備においては、環境と調和という視点から、自然環境の保全・復元の必要性が高まり、その一環としてビオトープ整備が注目されている。沖縄県地域においては、ビオトープ整備の事例そのものも本土に比べて少なく、その検証に至っては、手つかずの状態である。亜熱帯島嶼地域であり固有の生態系を有する沖縄県においては、全く条件の異なる本土のデータをそのまま適用することは難しい。沖縄県内のビオトープ整備の事例について基礎調査を実施し、今後の技術向上をに資することを目的とする。

    調査研究 (株)PAN環境創造

    木下 能里子

  4. 沖縄県における水利用と渇水リスクの変化に関する研究

     「沖縄県における生活者参加型の渇水リスクマネジメントの方法論の提案」を目的とし、このため地域環境変化、水供給、水使用に関する調査・分析を行うものである。復帰以降の渇水に関わる環境変化と現状の水供給・水使用システムを明らかにし、島嶼の特徴を反映した渇水リスクマネジメントの方法論を示すことを目的とする。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    神谷 大介

平成15年度 第4回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
12件
技術開発
5件
調査研究
7件
採択件数
3件
技術開発
1件
調査研究
2件
  1. 沖縄循環型社会システムを目指すフライアッシュ利用促進による構造物の高耐久性に関する技術開発

     循環型社会システムの構築を目的として進められる「ゼロエミッションアイランド沖縄において」電力需要に発生するフライアッシュは今後増加の一方である。本研究開発はフライアッシュを建設分野への有効利用を図ることを目的としている。また同時に構造物の高耐久性化の技術的検討を進める。

    技術開発 沖縄ピーシー株式会社

    国場 幸一郎

  2. 住民意識に基づく小学校区の交通事故危険箇所調査

     ある一つの小学校区の児童・生徒やその父母が通学路においてどのような危険箇所と捉えているのか、なぜ危険と感ずるのか、どのような対応を望んでいるのか等、利用者の交通事故危険箇所に対する認識について道路・交通条件、交通運用などの視点に立って分析して交通安全上の問題点と解決策を検討すること、並びに小学校区の交通安全のあり方や課題になどについて考察することである。

    調査研究 株式会社 中央建設コンサルタント

    砂川 晃章

  3. 楽しく快適に歩ける街づくりのための調査と提案

     モノレール開業により沖縄の交通事情が変化しようとしている中、徒歩による移動が今後増加すると考慮される。このことから、歩行空間の現状調査及び人体の温熱感覚に関する調査研究を行い歩行者の熱的快適性に考慮した歩行空間の創造のための基礎構築を行う。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    堤 純一郎

平成14年度 第3回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
9件
技術開発
6件
調査研究
3件
採択件数
3件
技術開発
2件
調査研究
1件
  1. 亜熱帯塩害環境下において優れた耐久性能とライフサイクルコストを有する次世代PC構造物の設計手法の確立に向けた技術開発

     性能照査設計に対応してコンクリート構造物の耐久性能を向上させる主要な要因として考えられるコンクリートの配合・かぶり・被覆鋼材の使用やコンクリート表面保護工の各項目について、それぞれの適応や組み合わせ及び耐久性能の向上効果を検討する事である。同時にこれらのコスト比較を行い最も優れたライフサイクルコストを提供する性能照査型の設計手法を確立する事を目的とする。

    技術開発 株式会社 沖縄構造設計

    伊波 禮司

  2. 木材チップを有機物源とした環境にやさしい有機質肥料の開発

     化学肥料に替わる肥料源として、街路樹などの伐採木および建築廃材などの木材チップを有機質肥料の原料である有機物源とし、発酵源として回分式活性汚泥法により処理した家畜糞尿由来の活性汚泥を活用し、環境にやさしい有機質肥料の開発を目指す事を目的とする。

    技術開発 沖縄県立宮古農林高等学校

    前里 和洋

  3. 沖縄における溶融スラグとAS再生砕砂及びCO再生砕砂又は、電気炉スラグにより粒度調整された再生砂の利用調査研究

     ゴミ焼却施設から発生する溶融スラグをAS再生砕砂及びCO再生砕砂又は電炉鋼さいとの粒度調整をなし建設用再生砕砂として利用することを目的とする。

    調査研究 有限会社 高原建設

    与那城 昮

平成13年度 第2回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
10件
技術開発
7件
調査研究
3件
採択件数
4件
技術開発
3件
調査研究
1件
  1. 熱帯花木の着花促進に関する技術開発

     県内に植栽されている花木類の中には充分な開花が見られない樹種も多い。その原因は植栽地の環境的なものや、その木自体の性質によるものなどが考えられるが、本研究では県花デイゴについて着花不良な木に対して各種の処理を行い、着花のための有効な手法を開発することで、沖縄の景観形成に役立てることを目的とする。

    技術開発 沖縄県一級造園 施工管理技士会

    渡嘉敷 正彦

  2. 石積み構造物の力学的安定性に関する評価システムの開発

     県内の貴重な石積み構造物を修復・保存することが社会的問題となっているなか、種々の石積み構造物の力学的安定性に関する解析システムを構築することで、石積み構造物の修復・保存の要否の判定や、城郭、石橋の復元および石積み擁壁の設計時における個々の安定性の評価・検討作業に対する技術的支援を行うことを目的とする。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    渡嘉敷 直彦

  3. 再生資源を活用した赤土砂流防止対策工法に関する技術開発

     島内固有の「赤土等流出問題」に対して、島内の廃棄物を島内の技術で処理した再生資材を活用する「防災分離調整池」を開発する事で、沖縄県において大きな社会問題となっている「環境問題」の解決と「島内資源循環」の一策を開拓し、同時に県内の再生資源化処理技術振興と建設事業活性化を図る事を目的とする。

    技術開発 株式会社 大洋建設

    山城 重雄

  4. 亜熱帯照葉樹林域の萌芽林と里山林維持機構

     今日、里山林は改めて見直されてきた本来の機能復元だけではなく、人間が多様な自然に出会い、その再生作業に関わる事により判断力・協調性・社会性等を培う場として、また里山風景としての重要性が提唱されている。本研究では里山林の造成と萌芽更新法、植生の二次遷移、天然林再生のダイナミックスを検証することで、それら公益的機能の発揮と保持を目的とする。

    調査研究 琉球大学農学部 附属演習林

    新里 孝和

平成12年度 第1回技術開発支援事業 採択テーマ

応募総数
18件
技術開発
15件
調査研究
3件
採択件数
3件
技術開発
2件
調査研究
1件
  1. 塩害環境の評価手法及びコンクリート中への塩分浸透量を予測する手法の開発

     鉄筋コンクリート構造物の建設後に、外部環境からコンクリート中に浸透する外部塩害問題を対象に、「飛来塩分量を数値解析的に求める手法」および「塩分浸透解析にさいし必要となる拡散解析要因をニューラルネットワークを用いて設定する手法」を開発し、汎用性があるようにパーソナルコンピューターで処理可能なものとする。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    山田 義智

  2. 生物対応型コンクリートに対する研究

     ポーラスコンクリート、普通コンクリートに溝をつけたコンクリート試験体および気泡モルタル等の生物対応型コンクリート試験体を製作の上、河川・海岸に設置し、試験体に付着した小動物の分類と数を調査し、どのような材料が生物対応型コンクリートとして適しているかを明らかにする。

    技術開発 琉球大学工学部 環境建設工学科

    伊良波 繁雄

  3. 沿岸域における波の変形予測システムの実用化と普及

     沿岸域海岸構造物の計画、設計、漂砂による海浜変形予測および周辺での環境評価においては、発生する現象の主たる外力である波の変形予測が基本となる。本研究は有限要素方による波の変形予測システムをマイクロコンピューター等により計算・解析がきるようにダウンサイジングし、変形予測技術を現場へ普及することを目的とする。

    調査研究 琉球大学工学部 環境建設工学科

    筒井 茂明

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